士農工商。

糸井重里が好きだ。


糸井重里の書く文章が好きだし、
糸井重里の考え方も好きだ。


その中のひとつ、、、


ほぼ日刊イトイ新聞
2008年の糸井重里吉本隆明の対談の中のお話。


http://www.1101.com/2008yoshimoto/index.html


対談の内容自体、とても興味深いのだが、
その中で気になった言葉がある。


糸井さんの発言で、
「僕の本籍は、なにしろ町です」という言葉だ。


サラッと言ってるんだけど、これはとても重要なことで、
あぁ、糸井重里にあこがれるのって、こういうところなんだよなぁ、
と思ってしまう。


糸井重里は、もちろん大衆を動かすような、
コピーや企画で一世を風靡した人だけれど、
この「町の人」という感覚からはずれないからこそ、
ニュートラルでカッコイイんだなぁ、と。


そのまま引用すると、


糸井:

                                    • -

僕の本籍は、なにしろ町です。
おもしろい人間を生かしておいてくれる
素地がある時代だといいんですけど、
今、世の中には
物ひとつ落ちてやしないんだから(笑)。
結局みんな、どこでだって
お侍さん同士の話をしちゃうことになるんです。

                                    • -


ということらしい。


糸井さんの言葉を借りるなら、
ボクも、本籍は町だと思っている。


私の家は代々商売人の家系だ。


それをプラスだとかマイナスだとか、
そういう風に考えたことは一度もなかったし、
漠然と、「お父さんはサラリーマンじゃない」くらいにしか
思ってなかった。


ただ、どこかで、町で商売をしている=大衆に寄っている、、
というような意識はあったように思う。


学生の頃、まだ勉強が多少好きだったころ、
将来は政治家か官僚か、なんて、
漠然と考えたことはあったような無かったような気もするけれど、


結構早い段階で、私は町の人だ、
っていうことを意識していたのを強く覚えている。


それが、大学に入る段階で、エンターテインメントに関わりたい、
流行に関わりたい、見たいなことに変わっていくのだけれど。。。


いずれにしても、大衆に寄って生きたいということなのかもしれない。
生活者の一人として、生活者の目線、からの何か、という感じ。


お上から何か物事を変える、とか、
そういうのにはあんまり興味がなかったし。。


ま、とにかく、まだ読んだことない人は、
糸井×吉本の対談を是非見てみてください。
おもしろいので。